トランスミッション
本来エンジン(内燃機関)は、電気モーターのように低回転高トルクワイドレンジと言った
特性ではなく、個々のエンジンの持つトルクの範囲は決まっています。そのトルクの範囲
は、エンジンチューンをしていくに従い大幅に変化します。そのトルクバンドを有効に使用
出来るようにギア比を選択してあげると非常にフィーリングの良い、速いマシンに仕上
がります。
最終的には、タイヤ外形、ファイナル比(デフギア比)に走るステージを加味し決定します。
また、各社からシンクロ機構付きのクロスミッション、シンクロなしのドッグミッション(DOG)
がラインナップしています。
シンクロ付きのミッションは、町乗り、デートOK!!更に各ギアがクロスし、シンクロへの
負担が低く、結果ノーマルよりシフトが軽く、素早く入るのです。
ドッグ式は、呼んで字のごとく噛みつくようにシフトが決まり、シフトアップ時の小気味よい
ドッグノイズがマニアを虜にします!しかし、町乗りとなると、、、
彼女、及び親族の承諾を得てからの装着を強くおすすめします!
ここでS13を例にあげて、ギア比とシフトアップ時の回転ドロップ(低下)の関係を見て
見ましょう。グラフで見ると各ギアでのエンジン回転回転から、シフトアップ後の回転
ドロップが分かります。モニターに定規を当てても分かりますよ!
グラフの上にある数字(見にくくてごめんね。)が、各回転ごとの具体的な車速です。
ノーマルミッション
ギアポジション | ギア比 |
ファイナル比 | 総ギア比 |
1速ギア比 | 3.321 | 4.083 | 13.56 |
2速ギア比 | 1.902 | 4.083 | 7.766 |
3速ギア比 | 1.308 | 4.083 | 5.340 |
4速ギア比 | 1.000 | 4.083 | 4.083 |
5速ギア比 | 0.759 | 4.083 | 3.099 |
以下ロータス換算表
OSフルクロスA TYPE
ギアポジション | ギア比 |
ファイナル比 | 総ギア比 |
1速ギア比 | 2.717 | 4.083 | 11.094 |
2速ギア比 | 1.722 | 4.083 | 7.031 |
3速ギア比 | 1.232 | 4.083 | 5.030 |
4速ギア比 | 1.00 | 4.083 | 4.083 |
5速ギア比 | 0.805 | 4.083 | 3.287 |
以下ロータス換算表
この二枚のグラフを見比べると、ノーマルに比べてOSクロスミッションの各ギアが、
近い(クロスしている)事が分かります。
HKS DOG フルクロス
ギアポジション | ギア比 |
ファイナル比 | 総ギア比 |
1速ギア比 | 2.773 | 4.083 | 11.322 |
2速ギア比 | 1.984 | 4.083 | 8.101 |
3速ギア比 | 1.548 | 4.083 | 6.320 |
4速ギア比 | 1.246 | 4.083 | 5.087 |
5速ギア比 | 1.000 | 4.083 | 4.083 |
トラストDOG5速
ギアポジション | ギア比 |
ファイナル比 | 総ギア比 |
1速ギア比 | 2.762 | 4.083 | 11.277 |
2速ギア比 | 1.961 | 4.083 | 8.001 |
3速ギア比 | 1.533 | 4.083 | 6.259 |
4速ギア比 | 1.212 | 4.083 | 4.949 |
5速ギア比 | 1.00 | 4.083 | 4.083 |
以上のデーターを基に最適なギア比が分かるのです。
後は、そのエンジン特性を元により最適なギア比を選択してください。